脂肪肝とはどういう症状の事か

肝臓に脂肪がたまりフォアグラ状態になる脂肪肝。今や日本人の5人に1人が脂肪肝と言われています。従来は軽い病気と考えられてきましたが、最近、脂肪肝が肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性があり、さまざまな生活習慣病のリスクも高めることがわかってきました。お酒を飲まない人や若い女性にも急増する脂肪肝について解説したいと思います。

脂肪肝の原因と症状

食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、肥満、無理なダイエットも原因に脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です。不摂生な生活をしているとかかる病気とも言えますね。食事で摂った脂質は、小腸で吸収され肝臓で脂肪酸に分解され、糖質はブドウ糖に分解されて、小腸から吸収された後、肝臓で中性脂肪に変化します。摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが取れていれば良いのですけど、脂質や糖質を摂り過ぎていてさらに運動不足の場合には、使いきれなかった脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪として肝臓に蓄えられます。お酒の飲み過ぎでも肝臓に中性脂肪がたまります。これは、アルコールが分解する時、中性脂肪が合成されやすくなるからです。また肥満になると、肝臓での脂肪酸の燃焼が悪くなるので、やはり肝臓に中性脂肪がたまります。さらに、極端な食事制限など無理なダイエットをした人も「低栄養性脂肪肝」と呼ばれる脂肪肝になることがあります。

お酒を飲まない人の脂肪肝の方が危険なの?

お酒の飲み過ぎが肝臓に悪いことは誰でも知っている事ですよね。しかし、実は日本人の脂肪肝の原因で多いのは、飲み過ぎではなく、食べ過ぎによるものなのです。これを非アルコール性脂肪性肝疾患と呼びます。この疾患には症状が軽く改善しやすい単純性脂肪肝と重症タイプの非アルコール性脂肪肝炎の2種類が存在しています。非アルコール性脂肪肝炎は放置すると肝硬変、肝細胞がんへと進行すると言われています。脂肪肝の人が全員、重症化するわけではありませんが、早期に発見して、原因となる生活習慣や肥満を改善し、経過観察をすることがとても重要となります。疲れやすい、肩がこる、頭がボーッとするなどの症状も従来、脂肪肝は肝臓に中性脂肪が蓄積するだけで心配のない病気と考えられていましたが、狭心症や心筋梗塞など心疾患の合併率が高く生活習慣病の温床となることがわかってきました。脂肪肝には痛みなどの自覚症状がありません。ただ、脂肪肝になるといわゆる「ドロドロ血」になり血流が悪くなるため、全身の細胞に酸素と栄養分が補給されなくなり、疲れやすい、肩がこる、頭がボーッとするといった症状が出ることもあります。思い当たる人は、血液検査を受けてみるのが一番手っ取り早いと思います。血液検査をするだけで肝臓の数値も出ますので、その数値を元に脂肪肝なのか、それとももっと進行してしまっているのか、などがすぐにわかるようになっていますので。